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いけばな発祥の地「六角堂」へ

2015-12-01

私が習っている華道の先生から、稽古の合間に池坊の歴史についての話しも伺いますが、その中で、京都に行く機会があれば、是非、六角堂を見たらいいですよと聞いていたので、出かけることにしました。

六角堂(頂法寺) は聖徳太子が創建したと伝えられるお寺で、寺の北側にある池のほとりにあった僧侶の住坊が「池坊」と呼ばれるようになりました。池坊の祖先は朝夕に花を供えていて、いけばなの名手として知られるようになり、いけばなが広がっていったと言われています。

そして室町時代になり、六角堂の住職として寺の実務を担っていた池坊の専慶・専応が華道家元の地位を確立し、華道としての「池坊」が成立したそうです。六角堂の住職は代々池坊の家元が務めていて、現在では六角堂の隣に華道家元池坊総務所があり、池坊のモニュメントが建っています。

いけばな発祥の地・六角堂にお参りすることが出来て、心が清められたような気がしました。いけばなの根源である池坊のお稽古もますます頑張ろうと思います。(N)

 

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 六角堂  展望所から見た六角堂
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 華道家元池坊総務所  六角堂の夜の特別拝観の様子(池坊HPより)