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久しぶりの父母の上京

2007-10-15

10月に入って過ごし易い毎日となり、秋の行楽日和を迎えました。

9月の当美術館は、「臥牛窯・横石臥牛作陶展in山本美術館」と「あいの丘 秋の名月コンサート2007」のイベントを開催し、そして月末には、開館一周年記念特別展第5弾「徳力富吉郎木版画展」の展示替えで、かなりハードなスケジュールでした。 そんな中、ようやく普段と変わらない生活に戻り気持ちも落ち着いた先週、母が会社の関係で上京し、父も週末を利用し追いかけて上京しました。母は約4年ぶり、父は2年半ぶりの上京で、二人とも久しぶりの都会行きに嬉しさを隠せず、何日も前から旅行準備を進めていました。

母は、上京した夜早速、職場の仲間の皆さんと新橋演舞場で上演中の「森光子・中村勘三郎特別公演―寝坊な豆腐屋」の舞台を観に出かけたそうです。

そして、翌々日合流した両親は、六本木地区の東京ミッドタウンのサントリー美術館で「BIOMBO(ビオンボ)/屏風 日本の美」の展示と、国立新美術館の「フェルメール〈牛乳を注ぐ女〉とオランダ風俗画展」を鑑賞し、その後、父が上京すると必ず立ち寄るお気に入りの渋谷の台湾料理店で夕食を済ませ、今回の宿泊先赤坂のホテルへ帰ったとの連絡でした。

2日目は上野の美術館巡りです。まず、上野の森美術館で「シャガール展」、そして東京都美術館で「フィラデルフィア美術館展 印象派と20世紀の美術」を、その後、国立西洋美術館で「ムンク展」を鑑賞しました。それから上野の古書街を急ぎ足で探索した後、東京国立近代美術館に移動して「所蔵作品展 近代日本の美術」で鏑木清方や萬鉄五郎等の作品を観て、更に、隣接の工芸館で「開館30周年記念展Ⅰ 工芸館30年のあゆみ」で富本憲吉や宮川香山などの作品を鑑賞して、夜は江戸川区に住んでいる40年来の友人宅を訪問し、久しぶりの再会に深夜まで話が弾んだとのことです。

3日目は、太田記念美術館の「浮絵―江戸のパースペクティブ」展に出かけ、また折よく美術館で開催されたコンサート「浮世絵を聴くvol.1 第5回(最終回)―地歌の魅力―」で三味線の演奏を聴き、夕方の飛行機で帰路につきました。

東京という街は、とにかくよく歩かなければなりません。その上、美術館を廻ると足が疲れるのはもちろん、たくさんの作品を集中して観るので目も頭も相当疲れますが、両親にとっては久しぶりの上京と、短期間の駆け足とは言え美術館巡りの充実した日々だったようです。二人が帰宅した夜は、ニコニコしながらのお土産話に花が咲きました。