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荒ぶる京の絵師 曾我蕭白

2016-04-12

狩野博幸著「荒ぶる京の絵師 曾我蕭白」を読みました。

これは、2005年に京都国立博物館で開催された特別展覧会「曾我蕭白―無頼という愉悦」を担当し、会期中にそれに因んだ講演をされた狩野博幸さんのお話しをまとめたものです。

円山応挙や伊藤若冲と同時期に活躍した曾我蕭白はグロテスクな作風と個性的な振る舞いから、「異端」とか「狂人」と呼ばれていて、私自身も蕭白の作品は敬遠しがちでした。しかし、狩野博幸さんのユーモアたっぷりに解き語る蕭白の人物像や作品に、親近感すら湧いてくるから不思議なものです。

蕭白の作品を実際に見る機会は少ないのですが、本を読み、もっと見て感じて知りたくなりました。(N)

 

img361z狩野博幸著「荒ぶる京の絵師 曾我蕭白」