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菖蒲のいけばな

2016-05-05

今月最初の活け花は、子どもの日に因んで菖蒲の一種活けでした。

真に3本の花を使い、副と体は葉で組んでいきます。大量に用意してある葉から裏表や組み合わせを見ていき、通常ですと、真、副、体の順序で活けますが、菖蒲の場合は一番手前にくる体先から順番に活けます。男性的な真っ直ぐに強い活け花になりました。

先週は祖母の葬儀で華道の稽古は休みましたが、カキツバタの一種活けが準備されていました。一週間後の今日、先生が活けたカキツバタはまだ生き生きとしていたので、そちらを頂戴してお稽古をしました。菖蒲とカキツバタは似ている花ですが、池坊華道では葉の組み方や花の位置が違ってきます。こちらは女性的に柔らかさやしなやかさを表現して活けます。

美術館には、菖蒲とカキツバタの一種活けを飾っています。是非、ご覧下さいませ。(N)

 

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 菖蒲  カキツバタ