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20数年ぶりの再会!

2007-10-20

昨日、館内から眺める夕陽が美しく輝き出す頃、一人の男性が「直希ちゃん~、誰だかわかるかな?」と言いながら入館されてきました。私は、頭をフル回転させ記憶を辿りますが、頭の中は「?」マークがいっぱいで、ある種のパニック状態でした。その男性は、苦笑いしながら受付台帳にお名前を記帳して下さいました。「加古先生!!!」です。

加古先生は、私が小学校1年生と3年生の時の担任でした。先生は、私が1年生時には新任2年目でしたので、その頃は24歳だったはずです。その後、一度もお会いしたことが無かったので、私の記憶では20数年前の若い頃のままの加古先生です。現在51歳になられる先生は、やはり印象が違いました。でも、先生が展示作品を鑑賞して下さった後、喫茶ルームでひとしきり昔話しに花が咲き、20数年前の記憶が徐々に甦ってきました。先生は「負けず嫌いでお転婆だったのに、おしとやかになったねえ」、また「小さくてかわいかった直希ちゃんは、先生の背丈をはるかに超えスラッと大きくなった」、「大胆な絵を描いていたが、好きだったんだねえ」と言われ、それから、私が自宅の庭先で近所の子供たちを整列させ絵本の読み聞かせをしていて、それが本当に上手だったことを覚えていることなどを話して下さいました。

私は、よく休み時間などに先生の後を追いかけては、抱っこにおんぶとまとわりついていました。また、先生は生徒と「先生あのね」というタイトルで交換日記をされていて、私は、先生が毎日書いて下さる返信コメントを母と一緒に読むのが楽しみでした。この頃から私は先生に、「将来の夢は、歌手か女優になること」と言っていましたが、一応モデルという仕事で活躍できたことを、胸を張って報告できて嬉しく思いました。

先生は、美術館開館という夢を実現できたことをとても喜んで下さり、また、これを維持発展していくことは大変な努力が必要だとアドバイスをされました。私は気持ちも新たになり、ますます気合いが入ってきました。加古先生、本当にありがとうございました。

現在、加古先生は、西海市の小中学校の校長先生をされています。嬉しい再会で興奮気味の私は、その夜、当時のアルバムをめくりながら思い出に浸りました。