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普賢岳の大火砕流から25年

2016-06-04

昨日は雲仙・普賢岳の大火砕流から25年を迎え、被災地の島原市では犠牲者の追悼式典が開かれました。

25年前は諫早の高校に通っていて、同じ島原半島でも私の住む千々石町は時たま風向きにより火山灰が降ってくるくらいの影響しかありませんでしたが、テレビ映像で見た大火砕流は自然の脅威をまざまざと身近で見せつけられた思い出が残っています。

あれから25年が経ち、被害のあった地域にも緑が茂り町も復興を遂げていますが、普賢岳の山頂付近には当時の一連の噴火活動でできた溶岩ドームが今も不安定な状態で残っていて、大雨などで崩壊するおそれがあると指摘されています。

雲仙・普賢岳の近くに住む私たちでさえ、記憶の風化が進んでいます。私どもは、被害を伝え続け、これから起こりうる自然災害にどう備えていけばいいのか改めて考えております。(N)

 

A40-crop1小﨑侃版画「新緑の平成新山」