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温泉神社のしめ縄つくり

2016-11-25

勤労感謝の日の23日、愛野町の史跡の一つである愛野温泉神社のしめ縄つくりに参加しました。

愛津地区町内会の当番制により5年毎に回ってくるボランティア(活動)で、今回二回目の参加です。私たちの90戸近くある世帯から21~23名の参加があり、ほとんどが5年前と同じような顔ぶれで私と同年輩か、大半は年上の人たちです。

天気予報で午後から降水率30パーセントとなっていたので、皆で雨が落ちないうちに早く済ませようと、藁を梳く者、鈴を作る者、縄を綯う者など手分けして作業を進め、初めに中央部が大きくて両端にいくに従って細くなる形の8mほどの縄を3本作ります。この作業が一番時間をとります。次に、これら3本の縄をそれぞれ撚りながら合わせて綯い一本の大きなしめ縄にしていきます。

ところが、空模様を気にして作業を急いだせいか、3本を撚りだすとその内の2本は縄に詰めた藁が膨らんで形が崩れ始めました。原因は縄に巻いた麻糸の間隔が広すぎたことで、結局2本はやり直しとなりました。

ここの神社は、温泉山四面宮の分霊を祀ったもので、愛津の産土神。有馬氏の時代愛津城の守護神で、明治維新後、四面宮を温泉神社と改められたとのことです。4年毎に十月には「温泉神社御神幸祭」が催され、神輿舁きや勇壮な浮立の奉納踊りなどが行われています。

作業しながら、これから5年後やその後には高齢化に伴いだんだんと後継者がいなくなり先細り的なことは避けられないだろうなと思ったり、また、神社も神主さんは隣町に住居があって平常は無人で、名物の大木は健在ですが植え込みの木々は手に負えない位に伸び過ぎ、本堂の屋根瓦には何ヵ所にも雑草が生え、また屋根の軒下などには破損個所があったりしていて、正直、神社の環境は荒れ放題といった状況です。毎年、鳥居のしめ縄や本堂内外の縄は新しくなっていますが、何かある面では空しく感じる気持ちも湧いてきます。

それでも、どうにか午後3時前には作業完了となり、皆で一日の労をねぎらいました。

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