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「どっさり 春の終りの 雪ふり」

2017-02-19

尾崎放哉の俳句「どっさり 春の終りの 雪ふり」は、大正15年、放哉が人生の最期を過ごした小豆島で詠んだ代表句です。

種田山頭火と同じく自由律俳句を詠み、放浪の俳人として知られる放哉の俳句は、全体的にグレー色を感じさせます。が、「どっさり 春の終りの 雪ふり」は、病に伏せている放哉にとって、春の終りの雪はどっさりと降るけれども春の訪れを伝えてくれると未来を楽しむ気持ちが表れているように感じます。

小﨑侃先生も木版画で作品にしていますが、桜模様の大小の雪がキラキラと舞い落ちる中に佇むお地蔵様の穏やかな表情から、放哉の心情を読み取ることができます。(N)

 

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