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私の文化の日

2007-11-05

昨日5日の休館日は、私の遅い文化の日でした。生憎の雨模様でしたが、久々に愛車を運転して長崎市内の美術館巡りに出かけました。

先ず、長崎県立美術館に行きました。開催中の「美術館に行こう! ディック・ブルーナに学ぶモダンアートの楽しみ方」という企画展は子供向けの展示になっていて、会場の一角にはミッフィーのお絵かきと貼り絵を体験できるコーナーが設けられており、子供が美術館で楽しめるような企画内容でした。 特に、世界的に知られているミッフィーとその仲間たちには夢があり、頬ずりしたくなるような可愛らしさがあります。私も、ミュージアムショップで販売されているミッフィーグッズを、姪と甥のお土産に買いました。その後、常設の十八銀行コレクション展や須磨コレクション展、山本森之助などの作品などを鑑賞しました。

それから、長崎市館内町にある「月の美術館」を訪れました。この美術館は、長崎市内特有の細い坂道を登ったところにある、画家のヤマサキユズル先生の自宅・アトリエ兼個人美術館です。 アクリル水彩で描かれた月の絵画作品を中心に、最近制作された陶芸作品も展示されていました。その月とブルーの作品群には、月の引力に惹きつけられるような感覚に陥る、何とも不思議な魔法の力があるようです。 ヤマサキ先生のお人柄がほのぼのとしていられるせいか、ここの空間は時間の流れがゆったりと感じられ心地よいひと時でした。乗り物好きでまつげの長い先生の小さなご子息としばらく一緒に遊び、月の美術館を後にしました。

次に、浜屋で開催されている「石川 照 作陶展」を覘きました。私は以前一度、雲仙焼陶芸家の石川さんご夫妻の工房で先生の作品を拝見したことがあります。今回、雲仙の土や火山灰を使った作品群の中で「雲仙火山灰孔雀文天目」という作品は、金や銀、それにピンク色や紺色に輝く文様が孔雀の羽のように表面を覆っています。それは、窯の温度や空気の入り具合によって醸し出されるそうで偶然の産物といってもおかしくない、と教えてくださいました。 今回の作陶展のテーマは「陰と陽」。雲仙火山灰天目作品に加え、天草陶石に雲仙の土を加えた白い焼物も展示されてありました。

私の休日は、こうして瞬く間に過ぎました。

ヤマサキユズル 「月と話す人」 「月夜物語~夜風」

ヤマサキユズル先生と