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走って歩いて・・・。

2017-03-29

先日のジョギング中、愛野の丘からいつものコースを千々石展望所方面に下りて雲仙岳方面と眼下の千々石海岸を眺めたら、目に入るすべてのものが春うららかな陽気に包まれ風もなく、海は波静かな様子で、久しぶりに海岸線を走ってみたいとの気持ちが高まり、一気に国道57号線の旧“曲りの坂道”を砂浜まで走り下りました。

千々石の砂浜を走るのは10年ぶり位のことです。砂地に足をとられそうになりながらも一歩一歩を踏みしめて、塩屋地区の端から千々石川河口までの距離を往復しました。

帰りの旧“曲りの坂道”では流石に途中から歩きましたが、この道は私が小学2年生の初夏の頃、石工だった親父が千々石町の自宅から自転車に乗り働きに行っていた森山町田尻の有明海に浮かぶ山田島(?) へ、釣竿一本担いでハゼ釣りに歩いた所です。

この“曲りの坂道”区間はもう何十年も前に、新国道が旧道の上部に付け替えられたり、また旧道の一部の区間は拡幅舗装したりして大変通りやすく整備されたので、この旧坂道は現在では塩屋地区から千々石展望所までの下半分しか残っていません。当時の砂利道の名残を確かめたり、親父からハゼ釣りには時期が早いからまだ来るなよと言われていたのを、どうしても行きたくなってある日曜日の朝、母親には内緒で歩いて出かけ、地区近隣の人たちには僕を探すのに大変迷惑をかけたことなどを思い出しながら登りました。

また、その頃61、2年前の子供心にこの坂にはものすごく勾配を感じた記憶があります。半世紀以上過ぎた今日、千々石海岸と愛野展望台の海抜100メートルの高低差をこの国道57号線の旧道から新道を利用して歩いてみたら、意外と勾配もなだらかで距離も近く感じ、気分爽快な走りと歩きでした。

 

(ネット写真より)