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エゴノキの白い小さな花。

2007-11-13

今、美術館前の芝生の中に植え込んでいる一本のエゴノキが、白くて小さな可愛い花を3、4個咲かせています。

この木は山中に多く見られ、木の実をとって手で揉むと石鹸みたいに泡立つので、私たちが子供の頃は「石鹸の木」と呼んで、木の実をとっては面白がって遊んでいました。

千々石町に住んでいた頃のある日、父が近くの山から直径が10cm位のエゴノキの生木を切ってきて皮を剥いで家の近くの小川に一ヶ月ほどつけこんだ後、乾燥させて約1mの長さに切ってニスを塗り、居間の本棚のつっかい棒を作りました。このつっかい棒は、自然の形のままで出来映えが良くて、父は結構自慢していました。それから30年近く経った今でも、このつっかい棒は役目を継続中です。

美術館のエゴノキは、植えて2年目のものです。来年の花咲く時期を楽しみにしています。