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朝顔

2017-07-11

これから夏に涼しさをもたらす朝顔の美しい時季になります。

池坊華道では7種伝の一つとされ、活け方に特別の決まり事があります。今年の池坊巡回講座で解説がありましたが、朝顔は実際に華道で活けることはほどんどしないそうです。と言うのも、朝顔は朝に咲いて夕方には萎んでしまい、咲いたり萎んだりを繰り返すので、タイミングを見計らって活けるのが難しいとのことです。

先日見た映画「花戦さ」の中で、千利休の茶室の門近くにつる仕立てされたとても美しい真っ白い朝顔がたくさん咲いていて、客人をもてなしていました。その噂を聞きつけた豊臣秀吉が朝顔を見に訪れると全て切り取られていて、葉しか残っておりませんですた。秀吉は立腹して茶室に入ります。すると薄暗い床の間に浮かび上がるように一輪の朝顔が活けてあり、秀吉が驚くシーンがありました。

朝顔は小学生の夏休みには成長日記を付けるなどした身近な花ですが、まだ活けたことはありません。(N)

 

(ネット写真より)