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長崎の原爆の日

2017-08-09

久しぶりの雨模様となった今朝、長崎に原子爆弾が投下されて72年を迎えました。

昭和2年生まれの亡き祖母は18才の時に原爆が投下されたことになりますが、高校生まで一緒に住んでいた頃の祖母は、原爆の事や第二次世界大戦について多くを語りたがりませんでした。しかし、だんだんと年老いていく中で、私たち姉妹にポツポツと戦争の話しをしてくれました。

その話しを繋ぎ合わせていくと、不確かなところもありますが、祖母は原爆投下の日は千々石町に居たので直接的な被害は受けなかったが、長崎市内に居た兄弟姉妹9人の内7人は原爆で亡くなり、原爆投下の次の日には祖母の父は長崎市内へ子どもたちを探しに出かけ、間違いなく放射能の二次被害を受けたと思っているという事など聞いています。

原爆の被害を受けた人たちも高齢になっています。祖母も二年前に亡くなりもう話しを聞くことはできませんが、祖母の実体験を次の世代に語り繋いでいき、命の大切さと非人道的な核を考えていきたいと思います。(N)