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県美術館の企画展へ

2018-04-01

昨日は長崎県美術館で開催中の「大江戸展」の鑑賞へ家内と出かけました。

“本物、勢ぞろい。長崎では最初で最後”の謳い文句のとおり、東京富士美術館所蔵の江戸時代の屏風絵、襖絵、掛け軸、浮世絵、工芸品など選りすぐりの名品を前期と後期に分けて紹介する展示会です。

今回(前期)の展示作品の中では、曾我蕭白の「観瀑図(山水瀧図)」や鈴木其一の「風神雷神図襖」、関心のある浮世絵部門では東洲斎写楽の「市川鰕蔵の竹村定之進」や、葛飾北斎の冨嶽三十六景より代表的な「神奈川沖浪裏」、「凱風快晴」、「山下白雨」など摺りと保存がきれいで、今後おそらく長崎では二度と見られないだろうと思われる作品群に、改めて日本の江戸時代の美を堪能しました。後期(5月9日~27日)の展示も楽しみです。

また、常設展示室で開催中の「長崎の美術6 田川 憲」では、版画や版画集、スケッチ画、装幀本、デザインなどほとんど全ての作品が展示してあり、“田川 憲全仕事” 丸わかりでした。

そして、もう一つのお目当ては県民ギャラリーで開催中の「八代亜紀 アートの世界」で、この絵画展の入場チケットは知人から古希のお祝いにコンサートのチケットとセットで頂いたものです。

本格的で写実的な油彩の風景画や自画像、模写画、また絵本の原画など100点余りの展示は見応え十分で、“八代亜紀は八代演歌と言われるほど唄も超一流なら、絵画もプロ。天は二物を与えずと言うが、才能ある人はいくつも持っているものだ”と驚きと感心しながらの鑑賞で、記念に絵本「みんな、こどもだった」(PARCO出版)を購っての帰宅でした。

久しぶりに、一度に三つの企画展を集中して鑑賞したので特に目と足が疲れましたが、今日からは新年度の始まりです。

 

 

「みんな、こどもだった 八代亜紀 抒情画物語」(八代亜紀著 PARCO出版)