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折り紙先生と和紙

2009-05-02

以前、ブログで紹介した高校の恩師で「折り紙先生」の吉田先生が、勤務されている高校の美術の先生と美術部生徒たちと共に来館されました。ご一緒されたT先生は油絵が専門で、日展にも10数回入選されている画家でもあり、主に長崎の風景を素朴な作風で描いておられます。

吉田先生はいつものようにお洒落な和風柄の洋服のいでたちのもと、新しく制作された折り紙作品を持ってきて下さいました。今回のは、嵯峨の手漉き和紙や加賀・京都友禅の和紙などで作った色鮮やかな作品が主で、たくさんの新作品を気前よく置いて帰られました。一つの作品を仕上げるのに4~6時間かかり、指先の脂分は抜けてカサカサになるほどで、先生が精魂込めて制作された作品です。

また、和紙に一方ならぬ思い入れを持たれる吉田先生は、私たちが気に入った和紙で作品を作ってやると言って多種の和紙を持参され見せて下さいました。私はちょっと地味気味の深みがある柄物を数枚選び、母はコスモスの文様に金彩が散らばった物に一目惚れし、それをそのまま額装したいと言いながら厚かましくも頂戴しました。どんな文様の作品に仕上がっているか、先生の次回のお越しが楽しみです。

先生の折り紙作品は、美術館受付前と喫茶ルームに飾っております。ご来館の折にはご覧になって下さい。