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3月になって(その1)

2019-03-07

今、興味深く「セゾン 堤清二が見た未来」(鈴木哲也著 日経BP 社発行)を読んでいます。

堤清二さんが一時期、私が勤務した大学の理事だったことがあり、現役時代には西友や西武百貨店など堤さんが経営する会社についての本や、「プレジデント」等雑誌の堤さんに関する記事や、また堤さんが自身名で著された本並びに辻井喬のペンネームで上梓された詩集や書物のほとんどを読んできました。手元には、辻井喬のサイン入りや堤さんより直に戴いた本などが残っています。

この本についてはネット等で昨年発行されたことは知っていましたが、先日、実際書店で手に取り、帯のコピーライター糸井重里氏の「2020年を前にして、堤清二の考え方を知る。これは、ずいぶんとおもしろいぞ。」に惹かれました。

かれこれ30数年前(1983年)のことで、かつてブログでも紹介しましたが、当時の大学理事長のご縁で堤さんと糸井さんを大学の学園祭にお招きして盛大な公開シンポジウムが開催されました。当日の私は糸井さんを長崎空港まで送迎する担当で、堤さんについては西友諫早店の方で対応するとのことでした。

シンポジウムを終えて、最終便で帰京する糸井さんを理事長と長崎空港までお送りし、空港内のレストランを利用して3人で遅めの夕食を摂っていたところ、西友諫早店で所用を済ませた堤さんが合流されました。

それから飛行機出発までの時間は束の間でありましたが、当時36歳だった私にとっては緊張もありましたが忘れられないひと時であっことや、学生時代から長年の盟友であった理事長と堤さんも既に鬼籍に入られたことなどを思いながら、読んでいます。(続く)

 

「セゾン 堤清二が見た未来」(鈴木哲也著 日経PB社発行)