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花菖蒲の一種活け

2019-06-05

大村公園では菖蒲の花が見頃のようですが、先日の池坊の稽古でも花菖蒲の一種活けを行いました。

池坊の7種伝の一つ、お生花(しょうか)では一番と言ってよいくらいに厳しい決まり事がある菖蒲なので、毎年一回は必ず活けます。いつもは5月5日の菖蒲の節句に合わせてハウス栽培の菖蒲を活けますが、今年は菖蒲の花材を使う稽古時期が遅くなり露地栽培のものを使ったので、5本のお花が準備してありました。

葉は一度分解してから夫々の役枝部分に合うように葉の表裏、爪の向きを考えて選びます。いつもより時間がかかりましたが、男性らしい直線的な一種活けとなり、満足な出来映えです。(N)