東京都庭園美術館
2009-06-07
二日目は、まず白金にある東京都庭園美術館へ。
ルネ・ラリックが内装の一部を制作したアール・デコ様式の建築物・旧朝香宮邸をそのまま美術館として公開したもので広大な緑溢れる庭園に囲まれ、自然と建物と美術作品を併せて楽しめる環境となっています。
開催中の「国立エルミタージュ美術館所蔵 エカテリーナ2世の四大ディナー・セット -ヨーロッパ磁器に見る宮廷晩餐会-」を鑑賞しました。
ドイツ生まれの女帝エカテリーナ2世は、ロシアのピョートル3世の后となり、ロマノフ朝の第8代ロシア皇帝に即位しました。誰よりもロシアを愛し、知性と教養を磨くことを惜しまず、ロシアの文化・教育の発展にも力を注いた人物です。
そのようなエカテリーナがコレクションの基礎を築いたと言われるエルミタージュ美術館所蔵作品より、ベルリン王立窯、セーヴル窯、マイセン王立窯、ウエッジウッド窯の4つのディナー・セットを主に展示紹介してありました。中でも目を惹いたのはセーヴルの「カメオセーヴルセット」で、トルコブルーに薔薇模様、金彩などがとても優雅で18世紀のロシア宮廷生活を夢見ることができました。
その後、必要以上に手を加えていない自然体の庭園を散策し木漏れ日が優しく降り注ぐ併設カフェで一休み。優雅な気分に十分浸ったところで新宿へと移動しました。
美術館へ続くアプローチ
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