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川井郁子ヴァイオリンコンサート

2019-07-05

一昨日夜は諫早文化会館で開催された「川井郁子ヴァイオリンコンサート」へ出かけました。

川井さんのヴァイオリンを長崎の諫早で聴ける機会はそうそうあるものではないと、チケットの発売開始直後に母へ購入を依頼し、前から5列目の良い席が取れました。それに、ご来館されるお客様で彼女のファンの方がおられて同コンサートへ行くことが分かり、その方が川井さんのファースト、セカンドアルバムCD2枚を貸して下さったので、ときどき聴いて下準備をしていました。

第一部は、川井郁子さんのヴァイオリンにピアノのフェビアン・レザ・パネさんが参加して、リベル・タンゴや白鳥の湖などの有名曲や、川井さんが作曲したテレビ番組の主題歌等の演奏がありました。マイクを通さず生音が聞こえる席に恵まれたこともあって、直ぐに川井さんのヴァイオリンが情熱的で躍動感いっぱい響くことに感動しました。パネさんのピアノも優しくて心地よく何て素敵な音色なのだろうとファンになってしまいました。

第二部では、スペシャルゲストのテノール歌手・秋川雅史さんと三曲の共演でした。秋川さんは、代表曲「千の風になって」やクラシックの定番曲カッチーニの「アヴェ・マリア」を会場が割れんばかりに歌い上げ迫力がありました。トークで、秋川さんが川井さんのヴァイオリンは魂の底から湧き出てきて訴えるものがあると言ってましたが、正にその通りで、華奢な体で堂々とした低音から小鳥の囁くような高音まで、色々な音が出て雑味が全くないのです。そして立ち姿や演奏する姿もとても美しく、アンコール曲のジュピターは幻想的な上に妖艶でさえありました。

このような感動溢れるコンサートを聴けて本当に良かった、と今も余韻に浸っています。(N)