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檜扇(ヒオウギ)の一種活け

2019-07-19

私の通っている池坊華道教室の先生は主に書道を教えていて、その他に活け花、時々着付けも教えていらっしゃいます。

現在、活け花の生徒は私一人だけですので、練習課題の中でも池坊の本質である古典的な活け方、或いは花材によって特別な活け方をするものを選んで下さってます。

今週は檜扇(ヒオウギ)の一種活けでした。檜扇は葉が手のひらのように開いた形をしていて宮廷人が持つ檜扇に似ていることからその名がついたと言われていて、また、檜扇で悪霊を退散したという故事にちなみ、祇園祭では檜扇が飾られるそうです。

準備された立派な5本の檜扇の枝の曲り具合などをみてそれぞれの役枝を選び、一つの扇を広げたように活けます。もう何度も稽古を重ねていますが、ちょっとした角度でぐっと表情が良くなり恰好良く活けることができ、とても満足しています。(N)