山本美術館 > ブログ > 広重の風景画(3)

広重の風景画(3)

2009-07-16

当館で開催中の特別企画展「広重が描いた長崎風景版画展」では、初代広重の「六十余州名所図会」の内長崎に関係した「肥前 長崎稲佐山」「壱岐 志作」「対馬 海岸夕晴」を展示中です。「六十余州名所図会」を発表した1852(嘉永6)年は、ペリーが浦賀に来航した年でもあります。

「六十余州名所図会」は、全国の名所に季節や気候などを描き入れた縦長の構図で、目録1枚付きの70枚揃物です。現実的な色使いで、海や空などの表現にぼかしの効果を最大限に利用し描かれています。

1247710197_img972

肥前 長崎稲佐山