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長崎中国交流史協会の「春節懇親会」

2008-02-19

長崎中国交流史協会の「春節懇親会」が、18日(月)午後6時からホテルJALシティ長崎「桃苑」にて開催され、両親と3人で出席しました。会員の父に伴って、母は時たま定例会や孔子廟の中国国宝品展示の特別鑑賞会などに参加しておりましたが、私は今回初めて参加させていただきました。

約30名の出席者があった会では、協会代表者であるホテルJALシティ長崎の陳東華社長が自ら進行役を務められました。会に先立ち、福岡在住の『江舟』さんの中国琴(21絃筝)の特別演奏があり、日本の「花」や中国で人気のある「戦台風」の演目など3曲を披露されました。日本の琴とは異なり21絃ある中国琴は、その分音域が広く音量もあり高低音がはっきり明瞭に出て、落ち着いた音色を奏でます。江舟さんの30数年に及ぶキャリアの見事な演奏は、会場内を魅了しました。

中国琴演奏中の「江舟さん」

江舟さんと母と私

その後の懇親会では、桃苑の中華料理に舌鼓を打ちながら、昨年の活動報告や今年の活動予定について紹介がありました。今年の主な活動計画としては「媽祖文化」が取り上げられ、既に、「媽祖ものがたり」という絵本が2月初めに出版されています。この絵本は、媽祖について中国語で書かれたものを会員の女性の方が日本語に翻訳し、小学高学年くらいから理解できるような絵本になっております。また、この5月には、福建・上海・台湾・マカオから代表者を招いて媽祖文化国際シンポジュウムの開催が、11月には媽祖の生誕地・中国福建省ビシュウ島の媽祖文化節への参加旅行などが予定されています。

この協会の会員には、中国文化を研究している方、唐通事の子孫の方、長崎や日本文化を専攻されている大学関係者、長崎・中国関係の文献を出版されている方など各界で活躍されている人たちがいっぱいです。和やかな中に、それぞれの個性が光るお話をたくさん聞くことができ、私たちも美術館の紹介PRをさせていただき、懇親会は幕を閉じました。

懇親会の様子

その後、3人でランタンフェスティバルの会場である湊公園と中華街を散策し、色とりどりのランタンで染まった長崎の夜の街を楽しみました。

中国と交流が深い長崎という土地に生まれ住んでいる私たちは、その歴史や文化を見つめ直し、日中交流の何かの架け橋に少しでもお役に立てればと感じた夜でした。