山本美術館 > ブログ > オランダ旅行記-(5) ファン・ゴッホ美術館

オランダ旅行記-(5) ファン・ゴッホ美術館

2010-01-08

次は、今回一番楽しみにしていたファン・ゴッホ美術館です。ここは黒川紀章も設計に参加したというユニークな外観の美術館で、オランダを代表するフィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890年)の油絵200点、素描500点、書簡700通以上をコレクションした世界一の美術館です。

パリ時代に描いた「黄色い家」「寝室」、アルル時代の日本で最も有名な絵画と言われている「ひまわり」、晩年に描いた「カラスの群れ飛ぶ麦畑」、弟テオの息子の誕生祝いに描いた「花咲くアーモンド」などの名作や、日本ではあまり知られていない素晴らしい作品の数々を鑑賞しました。さらに、今回何としても見たいと思っていた広重の名所江戸百景作品を模写した「花咲く梅の木」と「雨中の橋」の実物をじっくりと見ることができ感激でした。

ゴッホ油絵の他に、弟テオへ宛てて書いた書簡では彼の悩心・苦心や何を考え描いたのか等をうかがうことができ、彼が歩んだ軌跡を辿る貴重な資料でした。

また、ゴッホと交友のあったゴーギャンの作品やゴーギャンが描いた「ゴッホ像」、ゴッホと同世代のロートレックやスーラ、印象派の作品も展示中でした。

鮮やかで強烈な色彩を放つゴッホ独自の様式の作品を一堂に鑑賞できるのは、世界中でこの美術館だけです。ゴッホ作品に埋もれた私は、頭の中が宇宙的に回り始めたような気分と柔軟さを感じ幸せでした。

1262911485_CIMG7582-1ゴッホ美術館の本館外観

1262911485_img182「カラスの群れ飛ぶ麦畑」 1890年

1262911485_img183「花咲くアーモンド」 1890年