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長崎空港ビルディング創立50周年記念「古賀亜十夫」特別展

2010-01-19

昨日の休館日、長崎空港の2階ロビーでプレ開催中の「古賀亜十夫展」を鑑賞しました。空港内は来月14日から開催される長崎ランタンフェスティバルに先駆け色とりどりの提灯や龍のオブジェなどが飾り付けてあり、ビル内が明るく幻想的に照らされていました。

佐賀県伊万里市出身の古賀亜十夫さんは、「ガリバー旅行記」「名犬ラッシー」「翼よ、あれがパリの灯だ(リンドバーグ)」などの児童書の挿絵を数多く残し、挿絵界の巨匠と呼ばれています。

今回の展覧会では「古賀亜十夫記念館」所蔵の挿絵や油絵、素描、彫刻などが特別展示してあります。色彩豊かでツヤっぽい質感の挿絵作品は物語をよりドラマチックに表現していて、見る者に夢と希望を与えてくれます。また、フランスやイタリアなどの風景を描いた油彩や水彩画は、素朴でありながら隅々まで繊細に描かれた作品でした。

「古賀亜十夫記念館」は有田ポーセリンパーク内に1年3ヶ月前にオープンした美術館で、雑誌「少年クラブ」の挿絵や原画、少年時代のスケッチ等合せて約2500点を所蔵、500点を常設展示しているそうです。会場で陶芸家でもある記念館の山口館長とお会いでき話を伺うと、古賀さんの作品に魅せられ膨大な遺作品を整理保管してパーク内記念館で展示を始められたとのことです。

古賀亜十夫の作品は、私たちに何か懐かしさを感じさせてくれます。長崎空港での特別展は2月28日(日)までの開催です。是非、お出かけください。

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1263878760_CIMG7925-1展覧会の様子

1263878760_img201-2-1ガリバー旅行記の挿絵

1263878760_CIMG7930-1長崎空港内1階ロビー 龍のオブジェ