長崎県美術館の「オルセー美術館展」
昨年12月から長崎県美術館で開催されている「オルセー美術館展 パリのアール・ヌーヴォー -19世紀末の華麗な技と工芸-」が今月末で幕を閉じます。今回の展覧会では、オルセー美術館のアール・ヌーヴォー・コレクションから、ルネ・ラリックやエミール・ガレ等が制作した約150点の家具や宝飾品などが展示紹介されています。
私は、パリのオルセー美術館を2度ほど訪れましたが、その時は家具や宝飾品の常設展示作品は数点しかなかったので、長崎での展示に新鮮な印象を持ちました。しかし、オルセー美術館=印象派、と言われるほど、マネやモネ、ルノアールなど日本人に親しみのある印象派の絵画作品が充実した美術館で、私がこれまで訪問した世界の美術館の中でも特に好きな美術館の一つです。ミレーの「落穂拾い」、マネの「草上の昼食」、ルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」などの名画を一度に鑑賞できて、また、後期印象派のゴッボやセザンヌ、スーラなどの作品やロダンの彫刻が展示された開放感ある中央ホールがとても素敵です。
私は今年、知人に頂いたオルセー美術館所蔵の作品で構成された素敵なカレンダーを使っています。それを見る度に、芸術の都・パリを代表するオルセー美術館にまた足を運びたくなる思いを抱いています。
オルセー美術館中央ホールの大時計をバックに(2005年撮影)
マネ「草上の昼食」(1863年作)の前で(同)