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初めての平戸行き

2010-03-16

先日、縁あって平戸市への日帰り団体(研修)旅行に参加しました。

長崎駅を出発して片道約3時間の平戸市です。平戸大橋を渡ると城下町・平戸市内に入って、初めての平戸に胸が高まります。山の上に建つ平戸城を車窓から眺めながら、会場の「平戸海上ホテル」へ。ホテルでは黒田平戸市長のお出迎えを受け、市長から海外との交易により栄え発展した異国情緒溢れる平戸市を盛り上げていきたい、とのご挨拶がありました。その後、一行は海の幸の昼食を頂き、平戸観光ウエルカムガイドさんの案内で平戸市街地の散策に出発です。

まず、平戸和蘭商館跡や復元中のオランダ商館倉庫跡などを見学して、次にオランダ井戸からオランダ塀などを通り松浦史料博物館へ向かいました。資料館は平戸藩主・松浦家の邸宅を利用して昭和30年に開館した博物館で、17世紀の地球儀や天球儀、平戸焼、オランダ焼、ぎやまん、じゃがたら文や江戸時代後期の絵巻物などが常設展示されています。また、開催中の「平戸温泉 城下雛まつり」に合わせて、老中・松平定信の娘・蓁姫が松浦家35代・煕に輿入れの時に持参した豪華な雛人形や蒔絵の道具など約100点が特別展示してありました。博物館の隣りには、元禄時代に松浦家第29代・鎮信が始めた茶道「鎮信流」の稽古場として使用されていた茶室「閑雲亭」があります。

その後、六角井戸や大ソテツの樹を見て、聖フランシスコ・ザビエル記念教会を見学。光明寺・瑞雲寺へと続く石畳の階段からはザビエル教会と寺院の両方が望めて、観光スポットになっているとの説明です。この平戸名物の珍しい景色をバックに平戸港まで散策して、今回の市街巡りは終了です。

平戸の異国情緒を感じた見学ツアーでしたが、滞在時間が限られていたので平戸のほんの一部を見たに過ぎません。次回は、鄭成功生誕の地と言われている千里ケ浜や生月方面を回りたいと考えています。

1268718509_CIMG8313-1平戸港・交流広場から見た平戸城

1268718509_img247-1松浦史料博物館内にある閑雲亭(パンフレットより)

1268718509_CIMG8377-1松浦史料博物館 平戸焼

1268718509_CIMG8431-1教会と寺院の両方が見える風景