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観桜火宴2010

2010-03-27

今夕、私が生まれ育った雲仙市千々石町で「観桜火宴」が開催され、約200名の武者行列が夜の町内を賑やかに練り歩き、見物客を楽しませました。

参加者は松明を灯して「いやさかー!」「おー!」の掛け声や太鼓の音を鳴り響かせながら、千々石海岸から満開の桜が咲き誇る橘公園までの2kmを1時間ほどかけて歩きます。行列行進の後は、メーン会場の千々石中学校グラウンドで、実際に昔この地で起きた千々石軍と龍造寺軍の合戦「釜蓋城物語2010」の寸劇が行われました。これは、16世紀の戦国の世に千々石釜蓋城が佐賀の龍造寺軍から攻撃を受けて落城、城主・千々石大和守直員(天正遣欧少年使節団の千々石ミゲルの父)は自害、その歴史を振り返った物語です。

県内最大と言われる火祭り「観桜火宴」も今年で14回目になります。私も過去2回、女武者に扮して行列に参加しました。次の機会には武将姿で「いやさかー!」の勝ちどきを上げながら、千々石の町を歩きたいと思っています。

勇壮な武者姿の一行が持つ松明の明かりがゆらゆらと揺れながら夜の町や桜を照らす様子は、まぼろしの世界を夢見ているようで感動しました。

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1269700212_CIMG8752-1千々石海岸の「福石公園」を出発

1269700212_CIMG8773-1橘公園参道を歩く行列