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長崎ハタについて(1)

2010-05-29

長崎では凧のことを「ハタ」と呼び、春の恒例行事として江戸時代から親しまれ受け継がれています。

長崎ハタは鎖国時代の江戸中期(1600年頃) 、出島に入港するオランダ船乗組員のインドネシア人から伝わったと言われていて、ハタ揚げ大会は長崎くんちや精霊流しなどと並ぶ長崎の一大イベントとして定着しています。

長崎市内の唐八景山上や風頭山などで開催されているハタ揚げ大会は、他人のハタの紐を切り落とし合うもので、落とされたハタは拾った人が貰えます。かつてはハタ揚げ見物をしながら太鼓や三味線を鳴らし、芸者の酌で酒を酌み交わす光景が多く見られたそうです。子供たちはもちろんですが大人の粋な遊びとしても楽しまれてきました。

当館の喫茶ルームには、長崎ハタの会会員の大久保学さんに頂いた「飾りハタ」を飾っております。大久保さんにお話しを伺うことができましたので、次にご紹介したいと思います。

1275100125_CIMG0237-1平成22年 長崎ハタ揚げ大会の様子(唐八景公園)

1275100125_CIMG0265-1舞を披露する長崎検番の芸妓さんたち(同)