御蔵島の百合
2010-06-15
東京から南に遠く200kmの海上に浮かぶ御蔵島。その御蔵島からやってきた百合が満開を迎えています。
私が幼少の頃、おじ(祖父の弟)が仕事の関係で御蔵島に数年ほど住み、帰郷するたび大きな花を咲かせるからとお土産に御蔵百合の球根やエビネランを持ってきました。千々石の庭に植栽して20数年、毎年たくさんの花を咲かせていますが、それを今年の初春にプランターへ移して愛野に運び美術館で開花を待っていました。
東京都から航路で約8時間の場所にある御蔵島は遥か遠くの太平洋から押し寄せる黒潮が断崖絶壁の地形を造り、豊かな自然の恵みをもたらしているそうです。村の人口は約300人、日本の巨樹の約5%を占め、スダジイやシイなど約500本の巨樹が確認されていて大ジイと呼ばれるスダジイは幹の周りが13.8mで日本一を誇ります。また、野生ランの一種でエビネの女王といわれるニオイエビネランの気品ある香りが楽しめ、現在はイルカウォッチングも楽しめるスポットとして人気があるとのことです。
日本の国内だけど遠く離れた御蔵島。百合の花を眺めながら、海上に浮かぶ行ったことのない小さな島に思いを馳せています。
御蔵島の百合
大きな花びら