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四国八十八ヶ所霊場巡り

2010-07-01

今朝開館前に、四国八十八ヶ所霊場巡りを終えられた方が来館されました。当美術館にたびたびお越しくださる南島原市加津佐町にお住まいの83歳の元気なおじいさまです。先月中旬にお見えになった時、近々八十八ヶ所巡りに行かれることは聞いていましたが、今朝ご自宅への帰途当館へもお土産を届けてくださり、写真や納経帳や各霊場のスタンプで一杯になった白衣などを見せてくださいました。

寝泊りができるように準備しナビを装着したワゴンタイプの自家用車で6月17日、大分県別府港から愛媛県八幡港に渡り、同県の第41番札所「龍光寺」から瀬戸内海周りで香川県、徳島県、高知県と八十八ヶ所の霊場を14日間かけて巡られたそうです。雨の天気が続いたそうですが、四国の方々はお遍路さんに実に親切で、度々のハプニングにも優しく対応してくれ、また道中先々で出会うお遍路さんとも友達になり、車に乗せてあげて一緒に巡ったりして楽しかったとのお話です。また、高知県では桂浜の龍馬像も見てきたとのことです。少々お疲れの様子は見られましたが、すっかり四国病にかかってしまいもう一度行きたいとご満悦なお土産話でした。

「四国八十八ヶ所霊場」は今から1200年前、弘法大師が42歳のときに人々の災難を除くために開いた霊場です。人間には88の煩悩があり、四国霊場の八十八ヶ所を巡ることによって煩悩が消えて願いが叶うと言われています。私も以前、四国旅行の際に数ヶ所の霊場は訪れたことがありますが、とても八十八ヶ所を巡る勇気はありません。

ご高齢にも関わらず、一人で運転して四国一周されたおじいさまの元気さと精神力に感服しました。

1277963257_map88四国八十八ヶ所霊場の地図

1277963257_CIMG9774-1納経帳とスタンプで一杯の白衣

1277963257_CIMG9777-1納経帳