アンコールワット展
2010-08-06
福岡市博物館で開催中の「アンコールワット展」(~8/29)を鑑賞しました。
「アンコール遺跡群」はカンボジア王国にある東南アジア最大規模の文化遺産で、1992年にはユネスコの世界遺産にも登録されています。
「アンコール」とは9世紀からおよそ600年にわたって繁栄したアンコール王朝の首都で、ヒンドゥー教や仏教の美術が華開き、神々や仏を祀る壮麗な寺院の数々が歴代の王によって建立されました。クメール建築の最高峰「アンコールワット」をはじめ神仏を現した彫像などのアンコール美術は世界最高傑作として高く評価されています。
展覧会では、2001年に上智大学によって発掘された「クデイ仏」や三島由紀夫が劇曲の題材にしたとされる「鎮座する閻魔大王ヤマ天」、肖像彫刻の傑作と言われる「ジャヤヴァルマン7世の尊顔」など67点が展示してありました。日本と同じアジア圏とはいえ仏像の顔の作りに独特の特徴があり、日本のものより柔和で横広がりの顔立ちでした。これらの彫刻からはアンコールワットに息づく神々の息吹が感じられました。
いつの日か、機会を作ってカンボジア王国を象徴する存在である「アンコールワット」に出かけたいと思っています。