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国宝「大浦天主堂」

2010-08-20

言わずと知れた国宝「大浦天主堂」。先日、久しぶりに訪問しました。

長崎市南山手のグラバー園へと向かう上り坂の真正面にある教会「大浦天主堂」は、正式名称を「日本二十六聖殉教者天主堂」と言い、1597年に日本で最初に殉教した日本26聖人たちに捧げられた教会で、殉教の地である市内の西坂に向けて建てられています。また、長崎県内では1864年に竣工された最古の教会で、昭和8年にはゴシック建築様式の西洋建築物として国宝に指定されています。

教会正面では青空に高い尖塔が浮き出たように映え、教会に続く階段を上りきると白亜のマリア像が出迎えてくれます。教会内に入ると窓にはめ込まれたステンドグラスが美しく、真夏のぎらつく陽光がそのステンドグラスを通して優しく全てを包み込むような光となって注ぎ込んでいて、観光客で賑やかな南山手一帯にありながらここには厳かな静寂の時が流れていました。

1282288582_CIMG0267-1国宝「大浦天主堂」