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小崎 侃の「天正かるた」

2010-09-27

天正年間(1573~92年)、ポルトガルからもたらされたカードを真似て作られた和製トランプ第1号の「天正かるた」。

48枚のカードで1組の「天正かるた」の遊び方は未だ解明されていませんが、江戸後期に制作された「天正かるた」の内たった1枚残ったかるたと重箱に仕立てられた版木のみが神戸市立博物館に現存しています。

これを数年前、小﨑侃先生が研究され約半年をかけて原寸の1.5倍の大きさで復刻されました。当館にはこれのかるたに作製する前の版画を常設展示しています。骨摺り(主版)の後、渋めの赤・黄・緑の顔料を使用して丁寧に手彩色で色付けした力作で、当館の常設展示作品の中でも特に人気のある作品です。

1285555129_CIMG0489小﨑 侃 「天正かるた」