中の茶屋 清水崑展示館
2010-10-13
長崎市中小島にある市指定史跡の「長崎市 中の茶屋」。ここは江戸時代中期に建てられた茶屋で、花月楼と共に長崎内外の文人墨客が好んで遊び親しんだ場所とのこと。現在、庭園は無料で公開されており、建物内部は長崎市出身の漫画家・清水崑(1912-1974年)さんの作品展示室「清水崑展示館」として利用されています。
入館すると「長崎ぶらぶら節」がラジカセから流れてきて、思わず古き良き時代の花街の雰囲気が想像されます。1階には小学生朝日新聞に掲載された「かっぱ川太郎」や週刊朝日に掲載された「かっぱ天国」、「かっぱ百態」の掛軸などの河童絵が展示してあります。2階では、企画展「戦後のタカラジェンヌと女優たち1950‐1960」が開催中で、寿美花代など当時の人気タカラジェンヌの似顔絵が並んでいました。
「崑かっぱ」と呼ばれるほどのブームを巻き起こした清水崑さんの作品は、どれもがユーモアに溢れほのぼのとしていて、朗らかな気持ちになりました。
長崎市 中の茶屋 入口
清水崑 「長崎の行事を遊ぶ河童より 阿蘭陀漫才」
清水崑 「正月河童図」
長崎市 中の茶屋 庭園