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「楽安邑城(ナガンウプソン)」

2010-11-09

求礼郡から車で40分、順天市にある「樂安邑城民族村」は広い平野に造られた城郭で、城内には官庁と108棟の藁葺き家があり、300人余りが実際に生活する韓国の貴重な文化遺産です。 ここは、1397年の倭冦襲来に備え城築したのが始まりで、長い歳月を経ながら改築や増築が進められ、1983年には史跡地に指定されたそうです。

私たちの訪問時には、年に一度の「南道食べ物文化大祝祭」が開催中で多くの観光客で賑わっていました。入口の城門ではタイミング良く朝鮮兵の衣装を身につけた守衛団の交替式に出会い、整然とした行進などに感動です。次に、ガイドの説明を受けながら城内を一周し、石を積み上げて作った城壁や石垣に囲まれ、藁屋や水車などがある伝統的な住居空間で生活している人々の普段の様子を見ることができました。また、入口付近の住居は料理コンテスト会場として開放されていて、ここでは全羅南道各地の名物料理が振舞われていました。 石や土、藁や草を用いた昔の田舎風景が広がる樂安邑城民族村は、のどかで空気がとても澄んでおいしく感じられました。

民族村見学後は、本日の宿泊地・釜山へ移動しました。

1289263267_CIMG0871-1樂安邑城民族村の入口城門で行われた守衛団の交代式

1289263267_CIMG0880-1樂安邑城民族村の様子