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雲仙ビードロ美術館の「世界の洋灯(オイルランプ)展」

2011-02-22

雲仙ビードロ美術館の生駒先生からご招待を受けて、開催中の「世界の洋灯(オイルランプ)展」(~28日まで)を鑑賞しました。

19世紀に欧州で登場した石油ランプは、明治時代になると日本国内でも紹介され製作が始まり文明開化のシンボルとなりました。

当美術館の昨年末の特別企画展「川上澄生版画展」では、文明開化をテーマに制作された版画を紹介しましたが、その中でも「ランプ」をモチーフに描いた作品が一番多くて、川上澄生がランプをその象徴として捉えていたことがわかります。

今回の展示では、ドイツ・イギリス・フランス・ロシア製のランプをはじめ、日本の和ランプなど70点が紹介してありました。 油壺にドイツのマイセン窯や、ロイヤル・ドルトン、ロイヤル・ウースター製の陶磁器が使われたランプ、ギヤマンカットや精巧なクリスタルカットが施されたランプ、ボヘミアングラスやヴェネチアングラスのランプ、そして明治時代の和ランプなど、円やかな形状が美しい多彩な作品が並んでいました。

時代を灯し続けて1世紀以上経つランプの数々からは、煌びやかで華やかな香りが感じられました。

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