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地震国「日本」

2011-03-12

昨日お昼過ぎ、三陸沖を震源とする国内観測史上最大M8.8の地震が発生し、余震が続く中、懸命の救助作業が続けられています。

また今朝、新大阪駅と鹿児島中央駅を最速3時間45分で結ぶ山陽・九州新幹線鹿児島ルートが全線開業し、新型車両「みずほ」「さくら」の営業運転がスタートしました。朝一番の列車に大勢の乗客が乗り込んだそうですが、昨日からの大震災に配慮し、予定していた出発式などの記念イベントがすべて中止となったそうです。

地震国である日本では、江戸時代にも3,4度の大地震が起ったと記録に残っていますが、1923年の関東大震災では10万人を越える死者が出たと伝えられていて、浮世絵や版画芸術関係の文献資料には、震災の影響で作品が多く燃失したとの記載があります。

今回の東北地方太平洋沖地震は、1923年の関東大震災のM7.9を上回る巨大地震です。大津波がいとも簡単に漁船や建物や大木、道路などを押し倒して地上を飲みこみ逆流する映像に言葉を失いました。人々の命や街を一瞬にして破壊する自然の力に脅威を感じられずにはいられません。

未曾有の出来事で、被害状況の把握も手付かずの状態ですが、亡くなられた方々のご冥福を祈り、一日も早い復興を願っています。