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篆書(てんしょ)

2011-05-25

書道師範でもある宮崎翠雲先生は93歳で、有明町のお住まい。 時々、ご自身の運転で友達や奥様と一緒にご来館くださる元気なおじいちゃまです。健康の秘訣を伺うと、毎朝机に向かって「書」を書くことと色んな場所へ出かけることだと言われます。

最近は普通の字体は面白くないと篆書にはまり、熱中されているそうです。そこで先日、喫茶ルームのカウンター内上部に以前から飾っている宮崎先生書の私の名前・直希を、篆書で新しく書いてきて下さいました。

「篆書」は中国で秦代以前に使われた書体で、隷書・楷書の基になり、印章や碑銘によく使われています。最近では、字形の面白さから装飾文字やデザインとしても用いられることが多く、篆書体フォントも作られ気軽に利用できるようになっているとのことです。

書道用・篆刻用書体としての篆書の文字は基準に則った文字を使用しますが、デジタル化やデザイン化された篆書体は、時代の最先端的デザインとしても活用されているそうです。

1306295571_CIMG2946-1宮崎翠雲書の篆書「直希」