山本美術館

池田武邦先生著書「次世代への伝言ー自然の本質と人間の生き方を語る」

先日、鹿児島市在住の父の恩師Ｈ先生から、今年の5月に初版発行された本「次世代への伝言―自然の本質と人間の生き方を語る」(著者：植物生態学者・宮脇昭、超高層建築家・池田武邦)が2冊贈られてきました。表紙見開きには著者・池田先生のサインが父と私宛てにそれぞれ入れられていて、家族で喜び感謝し、早速目を通しました。

この本は宮脇先生と池田先生の対談が一冊に纏められたものです。自然界に一つとして不要なものがないのと同じように、人間社会においても全ての人に存在意義があり、人間も大自然の摂理に従いその摂理に反しないように生きることが求められるのだとのお二人ご自身の体験から得た強いメッセージが込められています。

また、この本の表紙には池田先生がお住まいの西海市琵琶の首鼻にある「邦久庵」の写真が使われていますが、私は美術館開館前に両親と一緒にお伺いして、半日を自然の風をたっぷり感じる庵のデッキで過ごさせて頂いたことがあります。先生のいろいろな話をお聞きして、それまで漠然として希薄だった地球環境問題について考えさせられ、人間は自然界の秩序を乱すことなく自然と共存・共生することが大切なのだと強く感じ、強く認識した次第です。

池田先生ご自身と奥様の名前を一文字づつ取って名付けられた邦久庵こそが、日本の超高層建築の第一人者で霞ヶ関ビルや京王プラザホテル、ハウステンボスなどの設計監修をされた池田先生の集大成とも言える場所です。近々もう一度訪れ先生とお会いしたい、と父と話しているところです。

「次世代への伝言―自然の本質と人間の生き方を語る」表紙

私の名前入りのサイン