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志賀島の蒙古塚

2011-09-06

先日福岡へ出かけた時、志賀島の蒙古塚供養碑を見学しました。 ここは1271年の文永の役、及び1281年の弘安の役の古戦場で、捕まった蒙古軍120人が斬首された場所(首切塚=蒙古塚)です。この供養碑は、この戦で亡くなった元(モンゴル)軍の兵士を供養するため昭和2年に日蓮宗の僧により建てらています。

元寇襲来の際、海上を埋め尽くした蒙古軍船を一夜のうちに吹き荒れて日本を救った暴風雨を「神風」と言い、その後、日本国には神国思想が根付き、太平洋戦争では元寇を追い払った神風のように連合軍を討つということに由来して神風特攻隊も登場することになりました。神風は、神風特攻隊のように身の危険を省みない攻撃に対する比喩表現でも用いられますし、思いがけない幸運に恵まれることを「神風が吹く」と言った表現などでも使われています。しかし、私にとっては私が日常使うような言葉ではなく、また今まで神風が吹いたと感じるようなこともありませんが、何かを考えさせられた蒙古塚でした。

1315311112_CIMG3710-1志賀島の蒙古塚供養碑

1315311112_CIMG3717-1志賀島から海ノ中道方面を望んで