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発心寺の梵鐘

2011-09-09

長崎市鍛冶屋町の崇福寺通りは長崎市内でも好きな場所の一つですが、先日ふらりとメイン道路から一本裏の路地を歩いていたら、小さなお寺がありました。お寺の名前は発心寺と記されてあり、そこで珍しい形の梵鐘が目に入りました。

説明板によると、この梵鐘は長崎市内に現存する最古のもので、長崎市の有形文化財に指定されています。これは正統3年(西暦1438年)に中国で造られたもので、中国北京にあったものを長崎の貿易商が持ち帰り、明治35年に発心寺が買い受けたものだそうです。梵鐘としては大きなものではないのですが、梵鐘の裾が波型に広がっていて細長く可愛らしい形をしています。

ふらりと通りすがった路地裏で小さなお宝を発見し、思わず嬉しくなりました。

KC3O00410002発心寺の梵鐘