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今週のニュースを見て

2011-10-21

昨夜のテレビニュース番組の中で、リビアでカダフィー大佐を拘束の速報が流れ、今朝の新聞各紙では死亡したことを報じ、42年にわたるカダフィー独裁政権が崩壊したことを伝えています。今週は、国際的には財政危機のギリシアで政府の財政緊縮政策に抗議する大規模デモが全国各地で行われ、アテネの国会議事堂周辺では5万人以上が集まり、一部は暴徒化して警官隊と激しく衝突したこと。また、タイの洪水は長期化し、日本企業の生産工場を直撃して浸水による被害が大きくなり、自動車、パソコン、デジカメなどの生産に危機が及んでいることなどを報道しています。

一方、国内では九州電力が玄海原子力発電所の再稼動をめぐる「やらせメール」の最終報告書を経済産業省へ提出したが、九電が調査を委託した第三者委員会が指摘した問題の核心には触れられていなくて、経産相からは「理解不能」と言われたニュースがありました。

これに関して、私の身近なところでも似たようなことがあっことを憶えています。30年近く前、私の勤務する職場が監督機関の経営診断を受け、そのとき監督機関から指摘された内容は、診断に立ち会った一職員としては同感できることばかりでした。が、時の経営陣は経営診断を受診することは任意のことだからと、自分たちに都合のよい部分だけを関係者に公表したので、何と非常識なことをするのだろうと憤慨の念を抱きました。そして30年近く経って、職場のいろいろな面の現況をみたとき、このとき指摘された事項を真摯に受け止めて対応してこなかったことが大きな要因の一つでもあると、当時関係した仲間たちと話しています。

現在はどんな分野の企業でも情報開示が求められる時代ですが、きちんとした対応をしないと取り返しのつかないことになるのは明白です。