長崎県美術館「近代日本画夢の競演展」
2011-11-07
学園祭の後は、長崎県美術館の「東京富士美術館所蔵 近代日本画夢の競演展」の鑑賞です。
私にとっては久しぶりの県美術館で、日本画壇の巨匠たちのたくさんの名品を限られた時間の中で夢中になって観ました。
今回の展示で一番気に入ったものは、目玉の横山大観、川合玉堂、川端龍子の三巨匠による「雪月花」展の作品はもちろんですが、上村松園の美人画「菊寿」と「美人観書」、鏑木清方の「美人四季」の春夏秋冬4作品、彭城貞徳(さかきていとく)の油彩画作品の「九十九島・月夜の景」でした。
特に、雪月花展の龍子の月作品「池心」と、島原九十九島を描いた長崎出身の画家・貞徳の作品は横長の画面全体が暗い闇の中に、満月の灯りに照らされている島々や海の表面の様子がまるで写真に写したように描かれていて、しばらく絵の前から動かずに観ていました。他には、棟方志功、吉田博や川瀬巴水などの版画作品の展示もあって楽しみました。
鑑賞の後は、私たちに同行した次女夫妻と館内の運河に架かる喫茶で一休みしました。ミュージアムショップでは今日の記念に普通の図録の2倍ほどはある厚い図録、当然厚さに比例して値段も2倍近い図録を少し迷いながら求めて帰路に着きました。
好きなものを食べたり観たりと結構疲れましたが、充実した一日でした。