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12月も早や半ば過ぎ。

2011-12-17

特別のことはなくても時は過ぎて12月も早や半ばを越しました。この頃は夕時5時を過ぎると極端に暗闇が広がってきます。車での帰途、夕暮れの闇の中できちんと点灯していない車に出くわすと、ドキッとすることがあります。

先日、帰宅すると贈り物が届いていました。開封すると加賀の名酒です。

「つつじ つばきハ 青山てらす 加賀の菊酒 かほてらす」の加能もみすり唄の紹介と名酒の由来の栞が入れてあります。

栞には、このお酒は一千有余年の伝統を誇り、奈良朝以来の神酒として醸造され、京の公卿間で賞翫、豊太閤の醍醐の花見になどにも登場して天下の名酒となり、諸国の民謡にまで慕われ、江戸では造り酒本舗の娘に関するつや物が上演されていた等と記されています。

この銘柄のお酒は初めての頂き物で、正月のお祝いの日までは到底待てなくて、早速、原酒の封を切り一杯いただきました。黄金色したお酒は旨みが濃縮されて口当たりがまろやかで、油断していたら何杯も盃を重ねそうです。美味しいお酒に、ほろ酔いの心地良い師走半ばの夕餉でした。

1324092363_img620菊姫「原酒」