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「辰」(龍)、 来年の干支

2011-12-19

来年の干支は「辰」(龍)です。

子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)・・・と続く十二支は、もともとは12年で天を一周する木星の軌道上の位置を示すための「年」を数える数詞だったものが、後には「月」や「時」を数える数詞などにも用いられてきて、中国殷の時代、王充(おういつ)によって作られ、6世紀半ば頃に日本に伝わったそうです。

龍は、古来中国では立身出世の象徴やめでたさを表す縁起のよいものとして扱われ、この年に生まれた人は気位が高く、スケールの大きい個性豊かな性格で、正義感と信用を重んじる人との由来です。

侃先生は毎年、雲仙市小浜町に在る社会福祉法人の依頼を受けて干支人形の置物を作り続けておられます。人形の原型を先生が、絵付けは奥様が担当されて、今回で24回目となります。24年間は干支の二周りになりますが、毎年のデッサンは先生が創作されて一つとして同じものはありません。2012年の「辰」(龍)の置物は、長崎の伝統祭りのおくんちでもお馴染みの蛇踊りをイメージして制作されたもので、人が蛇を担いでにこやかに微笑んでいる愛くるしい様子です。

しかし、私たちを楽しませていたこの干支の置物も、奥様の健康の関係で今年までの制作でいったん区切りをつけられるとのことです。残念なことですが、また違う形で来年からは続けられるとのことですので、安心しています。

干支の置物は家の南西の場所に、南西を背に飾ると良く、また、床の間では床の間飾りの脇に飾るのが良いそうです。

1324289987_NONALNUM-A5B3A5D4A1BCA1C143494D473431363273683031侃先生制作  2012年干支 「辰(龍)」の置物