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鳥居言人作品「牡丹雪」

2012-01-27

浮世絵には雪景色を描いた作品がたくさんありますが、今回の特別企画展で展示している鳥居言人の作品の中にも雪を描いた「牡丹雪」があります。

この作品は、うら若い女性が、大小さまざまな形をした牡丹雪がゆっくりと舞い落ちる中、蛇の目傘を左手は着物の中に包み込み右手は袖から素手を出して持ちながら、首をやや傾けて後ろを振り返っている様子を描いたものです。女性の清楚な表情と指の白さ、羽織の黒色と袖の裏地の鮮やかな赤い色が対照的で、とても印象的です。

作品を鑑賞されたある女性は、「少し離れて遠目から見ると、本物の雪が降っているように見える。作品の色合いが何とも言えずきれい」と感想を寄せられました。

皆さんも、ぜひご覧になってください。

1327659973_CIMG4251鳥居言人「牡丹雪」