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瀬戸内寂聴著「奇縁まんだら 終り」

2012-02-03

今週は特別に冷え込む日が続いています。昨日は長崎市内でも降雪があり、交通機関などにずいぶん影響がありました。

夕食を済ませた後の入浴までの時間、縮こまりながらTVを見たり本を読んだりしています。風呂上りになると、何かそのまま眠れそうにもなく、また本などを引っ張り出しています。今、読んでいるのは「奇縁まんだら 終り」(瀬戸内寂聴著、横尾忠則画、日本経済新聞社発行)。

日経新聞に5年間にわたって連載された人気のエッセイを四冊にまとめたものの完結編です。寂聴さんと交流があった各界の物故者136人についてのお話が、横尾忠則の似顔絵とあいまって、読んでいて何か気持ちが温かくなってきます。日経新聞での連載は読んでいなかったので、毎巻楽しみにしていました。

一昨日、パール・バックのサインのことについて記しましたが、今巻には寂聴さんとパール・バックの関係が紹介してあります。偶然にせよ、何かそれこそ縁を感じて嬉しくなりました。

夢中になって読み上げていますが、この時期、時間の深まりとともに手足が結構冷え込んできます。そうなると、今度はなかなか寝付かれません。そんな夜が続いています。

1328264174_CIMG4260「奇縁まんだら 終り」

(瀬戸内寂聴著 横尾忠則画 日本経済新聞社発行)