「辻井伸行」のテレビ特集番組
昨夜はBSフジの番組で、盲目の若き天才ピアニスト、辻井伸行さんをたっぷり2時間堪能しました。年末にも辻井さんの特集番組をNHKで観ていて、今回は家内が観るのに何となく付き合ってのことでしたが、観応えがありました。
昨年末、トルコで開催されたアンタルヤ音楽祭に出演、演奏したときの特集番組です。
テレビ画面を通して、彼の演奏するモーツァルトのビアノソナタやトルコ行進曲を聴いて(観て)いると、頭の中に楽譜がきちんと記憶整理されているのに驚き、長く難しいクラシックの曲も身体を左右に揺らしながら実に楽しく、いとも簡単に鍵盤を弾いたりたたいたりする様子に、聴いているこちらも何か爽快な気分になり、感動しました。
番組中、トルコの日本人学校を訪問した際、子供たちからのピアノを止めたいと思ったことはなかったかという質問に、ビアノが好きだったから一度もそういう気持ちにはならなかったと答えていたのが印象的でした。それと、アジアの文化とヨーロッパの文化が交錯するイスタンブールの街の独特な雰囲気とボスポラス海峡の映像に旅心を強く刺激されました。
生まれながらにして全盲の青年が、幼い頃からピアノに興味を持って早くからその才能を開花させたと言われていますが、周りにそう言われるまでには、並々ならぬ本人の努力と精進があってのこと。また、周りの、特にお母さんがどれだけ自分の子供の持つ才能に気づいてあげるかということの大切さや、健常な我が身のことと一生懸命ということを考えさせられた一時でした。
辻井伸行(ネット写真より)