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気分転換のDVD映画観賞

2012-06-17

雨が降り出したらとてつもないどしゃ降りで、西日本では死者も出て、あちこちで土砂災害が発生しています。これからが梅雨本番となりますが、地球環境の変化もあり、いつにも増しての注意が必要です。

昨夜は、2本のDVDを観賞しました。1本はアメリカの伝説のギャングの半生を描いた映画「デリンジャー」。もう1本は、日活100周年 邦画クラシックス100作品の内の一つ「危いことなら銭になる」です。

「デリンジャー」(1973年)は、仲間と銀行強盗を繰り返す男がFBI捜査官たちとすさまじい銃撃戦を展開し、最後は映画館から恋人と出てきたところを、彼を捕らえようと執念で追い詰めた捜査官から撃たれて死ぬ内容の映画です。が、デリンジャーを単なる犯罪者としてだけでなく、恋人や家族を愛し、仲間たちを敬い、強盗現場での無抵抗な人たちにはThanksと言って立ち去る姿など彼の人間性も感じられるように演出してありました。前夜に前半分、昨夜後半分の2回に分けての観賞でした。

「危いことなら銭になる」(1962年)は、3人の男+1人の女子大生が、偽札の原版づくり名人夫婦をめぐり、暗黒街のボスたちと対決するコメディ・アクションです。最後は、4人で喜び町印刷場で刷り上げた千円札の聖徳太子の鼻髭が見方によって上下に動いたり、香港マフィアと交換したドル紙幣のワシントンの顔がこれも見方によってベロを出したりする偽札で、どちらも偽札の原版づくり名人が仕掛けていたというオチがあります。この手のブラックユーモアは、イタリア映画の「新・黄金の七人 7×7」(1968年)でもあったことを思い出しました。もっとも、あちらは7人が造幣局の印刷工場へ忍び込んでの偽札(?)づくり、しかし、紙幣の色の配合ミスでお札が変色してしまう内容だったと思います。

旧作の映画を観て、何か、気分転換の一夜でした。

1339914438_img002DVD「デリンジャー」のジャケット

1339914438_img003DVD「危いことなら銭になる」のジャケット