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橘神社の思い出

2012-12-25

橘神社での一番の思い出は、何と言っても私の中学生時代、境内拝殿横の広場に軟式テニスクラブ部(男女)一同の奉仕作業で、二面のテニスコートを造ったことです。

それまでは、中学校には専用のテニスコートが無かったので、運動場の片隅を利用して練習していました。

十八銀行勤務の熱心な指導者と顧問の先生の指導の下、放課後や休日に部員全員で鎌、鍬、スコップなどを持ち寄り除草して小石を拾って地均ししたり、苦汁を小浜の製塩工場から三輪トラックで貰ってきて撒いたり、ネット支柱の穴を掘って型枠をはめてセメントを流し込んだりして何日かかかって仕上げました。場所が拝殿横の両面ですから、夫々のコート片面のバックと横の広さが少し窮屈でしたが、それでも最後に石灰を水で溶いてラインを引いて完成したときは、皆で万歳! 万歳!でした。

また、コートの造成場所は神社参拝者や近隣の人たちの通路でもあったので、雨の日の昼休み時間や放課後には部員の当番制で、往来する人たちへなるべくコート内に入らないよう端を歩いてもらうお願いをしたりしたものです。

自分たちの手作りの新しいコートで打ち合ったテニスボールのポーンポーンと神社の森と拝殿に反響して響き渡る音が今でも耳に残っています。しかし、そのテニスコートも何年か経って中学校内に専用のテニスコートが出来たのを機に利用しなくなり、現在に至っています。